2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「三代以上有法,三代以下無法。何以言之?」

これは格調高い黄宗羲「明夷待訪録」の一節ですが、この意気昂然を我々が現代に見いだすとすればE・サイードでしょうか。蘇軾の思治論に天下常患、無財、無兵、無吏とあるが、当時北宋の満朝文武、人材済済なるを、自選舉之格嚴。而吏拘於法不志於功名。つま…

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惜しむらくはネットの可能性が利用の面で閉じてしまっていることではないでしょうか。 有り得べき前提の欠落が発言の成立に決定的に影響しないことは強みであり、概念が先取されること。 しかし開かれていればこそ、逆に発展という内的企図に未来を奪われ、…

芝蘭君子性,松柏古人心

曰雷者,以神用。用莫神於聲,(洵・樂論) とありますが、我々にとって聞くべき響きを持っている音楽とは何か。 鶴鳴九皐、聲聞于天(小雅・鶴鳴)我々にとってそれは同じ響きを聞く心であり、同じ心であるとは、ギリシア的に言えば善を求める主体としての…